絵本を読む

読み聞かせした絵本の紹介

5年生に『しにがみさん』を読み聞かせ

 

今日は5年生に読み聞かせ。

 

『しにがみさん』作/絵 野村たかあき

〜らくごえほん 柳家小三治・落語「死神」より〜

 

しにがみさん

しにがみさん

 

 

読み聞かせ時間は8分。文章のテンポがとても良くて、まさに落語という感じ。会話が主体です。絵は木版画なのかな?輪郭がくっきりはっきりしていて、それでいてあたたかみのある色遣い。とても印象的です。遠くからでも分かりやすいと思います。

 

ストーリーは…

お金に困っている男が死神に声をかけられ、医者を始める。誰にも治すことができなかった病人をすぐに治したことで、評判が評判を呼び、男は大金持ちになる。ところが贅沢をして、またお金に困るようになった。再び医者を始めるが、うまくいかない。ある日、大金持ちの娘の病を治し、大金を手に入れる。その後、男は死神と再会し、たくさんのろうそくが揺らめく場所へ連れて行かれる。死神は男に、ろうそくのあかり1本1本が人の寿命で、そして今にも燃えつきそうなろうそくが男のものだ、と教えた。なんとか助けてほしいと頼む男に、死神は新しい蝋燭を渡してつなぎ合わせるように言うが…。

 

「死神」という言葉と、素敵な表紙が、子ども達の心をつかんだようで、この絵本にみんな興味津々。

 

ラストはあっと驚く展開。子ども達からも「うわー!」「えー!」と声があがりました。反応が良くて、嬉しかったです。

 

それにしてもこの死神、なんだか優しい感じがするんですよね。「死神」じゃなく、タイトルどおり「しにがみさん」て感じ。